
岡野雅行さんの講演会に行ってきました。
本で読むより、生の講演のほうが何倍も刺激的!
お話がうまいから
聞いてるほうの集中力が切れません。
「職人魂」とは
この人のためにあるような言葉…。
岡野さんは、テルモの「痛くない注射針」や
ソニー「ウォークマン」の電池ケースを開発した会社の
社長さん(代表社員)。
タレント「ビートたけし」のような語り口調で、
次から次へと楽しいエピソードを
ご披露してくださいます。
岡野さんは、若い頃から
「ほかの誰にもできない仕事」や
「人が敬遠するような仕事」を
手がけてきたそうです。
まだ世の中に存在しないものに挑戦するわけですから、
四六時中考えていても飽きることがありません。
図面などなしに、
いわゆる自分の頭と身体で試行錯誤を
繰り返すうちにいろんな気づきがあり、
発想が広がっていく…。
若いうちから、
自分の頭と身体で、とにかく
試行錯誤を繰り返すこと
そうした体験(積み重ね)が大切だとおっしゃってました。
そのほか、
・お孫さんの成長の話。
・アルバイトで技を盗む。
・特許申請のコツ。
・社内の抵抗勢力。
の話には思わず納得!
誰もがこういう会社で働きたいと思ったに
違いありません。
こんな凄い話を聞いた後だったので、
今日は会社に戻る途中、ずっと
「社員を育てる」「人を育てる」
ことについて考えました。
あれこれと考えた末に、
ふと、
「あの社員は私が頑張って育てた」
「あの選手は、○○が育てた」
という言葉をよく耳にするけれど…、
本来、この言葉は、
上の立場(社長・恩師・親など)の人間が
口にしてはいけない「禁句」じゃないのかなぁ。
私はそんなふうに感じました。
本当に、その人に他人を育てる力があるのなら、
どんな部下をも立派にできるはず…。
しかし、実際は、全体のレベルアップはそこそこできても、
エリートの育成となると、成果は???。
100人の社員がいても、幹部候補生は5人くらい…。
これが現実。
となれば、むしろ育った(成長した)側に、何らかの
「特殊能力があった」
のではないか?
元ヤクルトスワローズの野村監督が
「俺が、古田捕手を育てた」
と言いたい気持ちも理解できないでもないけれど、
「俺は、才能ある古田捕手に出会った」
のほうが当たってるような気がします。
ただし、すごい監督というのは、
大勢の選手を育てている間に、
「伸びる選手の共通点」を感じ取り、
こうした人を育てる行為を通して
結局は、自身の人生哲学を深めている。
そういうことなのではないか…。
同じ監督でも、そんな謙虚な気持ちが心にある人と、
そうでない人とでは、
普段の「部下に対する言動」に違いが出てきます。
スポーツの優勝監督の中には、稀に
「逆に、選手たちから多くのことを学びました」
とインタビューに答えている人もいたりしますが、
そんな気持ちが、今はとってもよく理解できます。
ちなみに、選手(部下)とは、とてもワガママ
な生き物…。
恩師や先輩が、自分の知らないところで、誰かに
「あいつは、俺が育ててやったんだ!」
と言ってたという噂を耳にしたとたん、逆に
「私は、誰も見てないところで必死に努力した!」
と言い訳をします。
事実、この私がそうでした…。
私が「教え子」という立場から考えてみると、
本来は、自分のほうから
「○○さんに育ててもらった」と言うべき台詞なのに、
なかなかその一言が言えないのはなぜか?
それは…、
「教え子」の活躍を通して、
逆に自分をアピールしている恩師の気持ち
がショックだったからだと思うのです。
恩師(上司)は
日頃から、部下と同じ目線で接し、
いい人間関係を築いておくことが基本…。
今日は反省も込めて書きました。
「人育ては、自分育て」
とは、よく言ったもの。
まったく「なるほど・ザ・ワールド」
の一日でした。

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