S社長は、有名ブランド店(本部)に対して
新潟市内への出店を持ちかけ、
あちこちで成功されている実力者です。
そんな凄い方が新潟に住んでいるとの
噂を聞きつけた私は、
「何が何でも絶対に直接話を聞くぞ!」という気持ちになり、
ずっと前から面会をお願いしていました。
その願いが実現したのは、昨年末…。
当日は、緊張のドキドキよりも
興奮のドキドキが強く、
具体的に「○○について聞きたい」ではなく、
とにかく「会う+話す」。
その気持ちだけで指定のレストランに向かいました。
初めてお目にかかった日だというのに、
私は、S社長の服装について
「今日のお洋服は、どこの商品ですか?」
と思わず聞いてしまいました。
「これ? ラルフ・ローレンだよ!」
上は、ラフなニットセーター、
下は、ダボダボのチノパンを着用されてましたが、
布地やデザインから高級品の香りがプンプン漂っています。
失礼ついでに洋服の値段をお聞きしたら、
「上下で15万円くらい、かな」。
ラフな普段着に15万円とは…(泣)。
いきなり黙り込んでしまった私に、
S社長はこう説明されました。
「15万円が適当かどうかは置いといて、
このデザインに15万円をあなたなら支払う?
ラルフは、新潟市内にもショップがあるけど、
このデザインは置いてないんだよね。
東京まで行かないと、この服は買えないんだ。
なぜなら、ラルフ新潟店のスタッフは、
新潟県民が買ってくれそうなものしか仕入れないから。
こういう奇抜なデザインの服は
新潟店では絶対に発注しませんよ。
ぼくが新潟にいろんなブランドを連れてきても、
結局、ぼくは新潟では買い物できない…。
ぼくが欲しいものは、
まだまだ新潟の人にとっては異質だと思いますよ」。
…なるほど。
いくら新潟市内に一流ブランド品の店が揃っても、
仕入れ担当の「読み」「センス」が
お客のニーズとマッチングしないと
売れないとか、買えないということがあるわけですね。
ちなみに、昨日のS社長は
全身グッチ、オシャレなスーツが決まっていました。
そして、こうおっしゃってました。
「グッチのお店は新潟にもあるけど、
やっぱりこれも東京で買いました。
なぜ東京なのか?
まず新潟とは客層が違うし、
店員のセンスや情報量も違う。
東京で買い物する一番の理由はそれ。
同じブランドの洋服を買うにも、
東京で買うときのほうがワクワクする。
そういう感覚が大切なんです。
今の新潟にはそれが足りない気がしますね」。
こんなふうに、独自のファッション思想を持っている人が
新潟の街にどんどん増えると
もっとオシャレな街になるんでしょうね。
流行ではないけれど、とりあえず季節ごとにチェックもしてるし、
雑誌も見てるし、そうして買い物をする。
でも最近東京に行って自分の鏡に映った姿を見て
少なからずショックだった。
私ってばちょっとへんよ、その格好。
なんか東京では浮いてる気がするの。
でも気のせいではなく、真実だったんだと
今あらためて感じて、
s社長のおっしゃることにすごく納得しました。
いつの間にか新潟で買い物をすることに慣れちゃった。
悪くないけど、やっぱりときめいて買い物をしたいと
密かに決心したのでした。
さんきゅー。
URL | 若女将 #-[ 編集 ]
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