自宅に郵便小包が届きました。
「あっ、東京の山本さんからだ!」
ドキドキして包装紙の中を見ると、
一冊の本と、手紙が入っていました。
「木津さんの本棚に加えてください」。
山本さんは、VE(価値工学)の勉強を通して、
数年前から個人的にお付き合いをしていただいています。
実績、肩書き、趣味、人脈が豊富で、
「超多忙」な方であるにもかかわらず、
地方在住のこの私を
ご自宅のパーティに招いてくださったり、
実妹がガンになったときは、世界屈指の名医をご紹介くださったりと、
ほんとにいろいろとお世話になっています。
今回、山本さんが私にプレゼントしてくださった本は、
![]() | 冷蔵庫のうえの人生 (2007/12/08) アリス カイパース 商品詳細を見る |
文章が短く、ページも多くないので
昨日は一気に読んでしまいました。
内容は、娘と母の、冷蔵庫の伝言メモのやりとりだけ。
一人娘を残して、母が乳ガンで亡くなるまでの話です。
離婚によって、父親は別宅に住んでいる設定になっていますが、
途中何度か、父親との関係がメモの中に登場します。
ここ最近、私はモチベーションを上げるために
気合い系(スポーツ系)の本ばっかり選んで読んでいましたが、
逆にこの小説を読み終えた今、
いろんな迷いが少し吹っ切れて、
さわやかな気分になっています。
一般的には「泣ける小説」の部類に入りますが、
内容や設定にクセがあり、
作家が外国人であることや、
登場人物が少ないこともあって、
大衆向けではないかもしれません。
でも、わたしは
ボロボロ泣いてしまいました。
登場人物の一人、
「末期の乳ガン患者のお母さん」は、
乳ガンで亡くなった私の実妹の姿とダブり…、
もう一人の登場人物、「残された一人娘」は、
実妹の一人息子の姿(気持ち)とダブってしまい、
これは小説なんだと分かっていながらも、
「行間」の空気を読むだけで息苦しくなり、
当時の妹の闘病生活を思い出して
せつなくなってしまうのです。
この世を去っていく者、
そして残された者、
両者の気持ちがズシンと重くのしかかってきます。
その一方で、自分に当てはめて考えると
子どもを残してこの世を去るときのことを想像すると、
「自分に覚悟はできるだろうか」と不安になったり…。
しかし、これは単なる御涙頂戴物語ではありません。
「悔いのない人生を!」というメッセージが
随所に感じられます。
少し長くなりますが、
小説の一部をご紹介します。
母親から娘に当てたメッセージです。
=======================
(前段略)
このところずっと気分が沈んでいて、
とてもおびえています。
自分の人生についていろいろ考えています。
昔は、人生は自分の夢をかなえるためにあると
思っていたのです。
でも、いまとなってみれば、それははるか遠い昔のことの
ように思えます。
結局のところ、私は時間を無駄に使ってしまい、
大事なことをしそびれてしまったのではないかと
思えてならないのです。
可愛いクレア、私にはあなたがいます。
あなたがいるおかげで、私の人生は意義あるものになり、
たとえようもない喜びを味わっています。
でも、その一方で、やりたくてもできなかった
いろいろなことを考えてしまいます。
アフリカにも行けなかったし、ブルーストも読めなかった。
ピアノの弾き方も習わず、楽譜は読めないままです。
他の人たちが楽譜に記された黒い音符を
美しい音楽にしていけることが不思議でなりません。
これは永遠の謎に終わるでしょう。
スカイダイビングもしたことがないし、
砂漠を見たこともありません。
釣りをしたこともないのです。
人生に悪いことばかりがあるわけではなく、
希望もあることは分かっています。
でも別の可能性も考えなければなりません。
あなたに「ブロッコリーと運動よ!」と笑顔で
言われると私はとてもつらいのです。
とても疲れてしまうの。
希望を抱いていないわけではありません。
でもいろいろなことを考えてしまのです。
(後段略)
=====================
自分が死ぬまでにやっておきたいことを
今日からきちんと手帳に書いていこう。
そんなことをいま静かに考えています。
今日は、山本さんに感謝を込めて…。
・・・今、「悔い」と入力しようとして
「食い
」が最初に出てきてしまう
私のパソコンの学習機能にがっかり。
真面目な続き文章を書く気力を失ってしまいました。
URL | ミカ #-[ 編集 ]
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


