よろしくお付き合いください。
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一昨年の12月、妹のガン告知。
昨年12月、父のガン告知。
私は、その両方(2回)に立ち会いました。
二人とも、普段は一緒に暮らしていない私を呼び出して
「一緒に病院に付いてきて」
と頼んできたくらいですから、
診察の結果が出る前から、
確実に自らのガンを覚悟していたんだと思います。
それでも主治医から「ガンです」と告知されたときは、
動揺・狼狽を隠せず、妹も父も
全身がガタガタ震えていました。
「手術ができないので…、今後の治療は…、」
と主治医が説明をはじめても
家族はうつむいて顔を上げることもできません。
私も一緒に泣きました。
そして家族と別れた後、一人で本屋に立ち寄り、
ガンに関する本を何冊か買って帰りました。
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しかし、近い将来、確実にやってくるであろう
「家族の死」のことが常に頭からはなれることがなく、
夜ベッドの上で横になっても
不安と緊張でドキドキしてしまって
読書に集中することが難しく、
また本の中の「ガン患者の人生の結末」
を知るのが怖くて、いまだに1ページも読んでいません。
本を読んでも、妹や父のガンが完治するわけではなく、
「家族も腹を括って、ガンを受け入れて生きるしかない」。
実際そう思いながらこの2年間を過ごしてきました。
もちろん本人たちは、
自分がガン患者であることを認めたうえで
「抗ガン剤による治療」を受けていましたが、
患者自身が自らの「残された時間」について、
いつ頃から意識し出すものなのか、
それは私にも分かりません。
ただ、主治医はかなり前から、
私たち家族に対して
その「残された時間」について
自分の考えを話してくれました。
その日以来、
「末期ガン患者」である自分の家族と
日常的な会話をしている途中で
何度も泣きそうになりました。
「非現実的」な未来の話も、
「必ず直るよ!」という嘘だらけの話も、
精神的に限界になってくるのです。
特に、父との会話には苦労しました。
その前の年に、
私の妹のガン治療の様子を家族全員で見守り、
さらにインターネットで徹底的に
「ガン」について調べていたので、
私たち家族は、父も含めて
「投薬」「副作用」「ガンの進行」について
詳しい知識を共有していましたから、
父は、いつでも注意深く自分の
「点滴薬」「座薬」「飲み薬」を
黙ってチェックしていました。
最近、わたしは本屋で
『生きてるだけで金メダル』という
本に出会いました。
著者の樋口強(ひぐち・つよし)さんは、
自らもガン患者でありながら、
全国のガン患者とその家族を励ますために
精力的に「落語講演活動」をやっている人です。
この本には、落語講演のCDが付いています。
ガン患者さんの気持ちを少しは理解しようと
そのCDを何度も何度も繰り返し聞きましたが、
逆に今は「生きる」ということに
少しばかり神経質になっています。
今、二人に一人がガンになって、
三人に一人がガンで命を終える時代になってきたと
言われていますが、
樋口強さんのように「ガンと共に生きる」ことを
もっともっと前向きに考えられたらいいなと
思っている今日この頃です。
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