品格とか躾(しつけ)という言葉に敏感になってます。
で、日々「上品」についてアンテナを張っていると、
例えば、こういう文章が自然に目に入ってくるのです。
============================
不思議なもので、ゆっくりしゃべると
何気ない動作も自ずとゆっくりになってくる。
動作の一つひとつがていねいになる。
すると何だか知らないが、しゃんとした気持ちに
なれることにも気づくだろう。
そしてゆっくり食べるほどに、自分がどんどん品性ある女に
なっていく感覚を覚え、でもそれがハッキリ自分の中で根付いてくる。
上品になろうとしてゆっくり食べてもぎこちなくなるだけだが、
逆にゆっくり食べているうちに自ずと上品になれる、
人間はそういう生き物なんじゃないかと思う。
【話す】と【食べる】は人間が生きていく基本。
だからそこにもっと意識を込めてみよう。
もちろんキビキビ生きたいなら、キビキビ話せばいい。
力強く生きたいなら、力強く話せばいい。
しかし、最近は明らかにゆっくりしゃべり、
ゆっくり食べる女が増えている。
みんなが優しくなりたい時代、なのだろうか。
『あなたには躾があるか?』齋藤薫 著より
============================
そういえば皇后陛下をはじめ皇族の女性は、
みなゆっくりと話し、たいてい話の最後に
「〜と思われます」「〜のような気がいたします」
をつけて、ご自身の気持ちを意図的に控えめに表現しようと
しているような印象を受けます。
こう考えていくと、私は「上品」の位置から
一番遠い場所に住んでいるような…(泣)。
ご飯を食べるスピードは決してゆっくりではないですし、
おしゃべりのスピードについては、
友達から「あなたのおしゃべりには機関銃のような勢いがあるね」
とほめられた(?)こともあります。
あと「〜思われます」なんて柔らかい言葉は、
スポーツマンの禁句でしたね。
むしろ「絶対という言葉を用いて自己主張しろ!」
と教わってきましたから。
まあ、自分の言い訳は置いといて…、
いろいろと「上品」を追究していくと
やたらとムダの多さに気づきます。
いえ「ムダこそが上品なのだ!」
と言い切ってもいいかも…。
では欧米のテーブルマナーを例に、
上品とムダの関係について検証してみましょう。
========================
■パンを食べるとき
1.一口サイズの大きさにちぎります。
2.バタークーラー(バターボール)から
バターナイフを使って、自分のパン皿にバターを取ります。
3.皿の上で一口サイズのパンに自分のバタースプレッダーで
その都度バターをつけて口に運びます。
==========================
マナーを教わったことのない人には、
パンを直接手に取り、そこにバターナイフでバターを塗りながら
丸かじりしたほうが簡単だと思うでしょう。
でも、こうした効率的な食べ方は、見苦しい食べ方として
軽蔑されるのです。
もう一つ、和のマナーも見てみましょう。
===========================
■座布団の座り方
1.正座の姿勢から、両手を軽く左右に開き、
両足を爪立てて踵をそろえ、腰を乗せ、き座の姿勢をとる。
2.座布団に近い方の膝を上げる。
このとき、できるだけ座布団に近づくほうが移動しやすい。
3.反対側の膝も少し浮かせて、つま先を回し、
両膝を座布団の中央へ移動させる。
4.膝をそろえて座布団に付ける。
5.踵を座布団の上へ。
6.きちんと正座をし、両手は重ねる。
=============================
ええい、しゃらくせぇぇ!
「き座の姿勢をしろ」だとか「つま先を回せ!」だとか、
座布団に座りたいだけなのに、
このしつこさといったら天下一品。
では、ここで問題です。
わたしが座布団に座れたのは、
いったい何時間後だったでしょうか?
「正解者には、座布団一枚!」
ひょぇ〜(笑)
社会人になり民間企業でムダを排除するよう教わり、
家事についても極力?「効率性」を
重視しながら生きてきた私…。
そんな私が、このことに気づいたからといって
すぐに「上品な女」になれるわけもなく、
もともとは、就職しなくてもいいくらいの
リッチな人たちや皇族・貴族のことを
表現するために生まれた言葉なんでしょうね。
ムダだらけの世界…。
「天下りの役人たち」「公務員」。
彼らが絶対に効率性を求めないのは、
上品さを優先させているからなのかもね(泣)。
上品なお言葉より
「ええい、しゃらくせぇぇ!」
という言葉が頭から離れません。アハハ・・・
URL | K.E #-[ 編集 ]
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

